在宅勤務(テレワーク)を快適にするワークスペースのリフォーム方法

在宅勤務が増えている今、自宅にワークスペースを作りたいという方が増えています。
とはいえ、どこにワークスペースを作ったらいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、限られた空間にワークスペースを作る方法をご紹介します。

 

ワークスペースはどれくらいの広さが必要?

1~2畳あれば十分なワークスペースに

ワークスペースは1~2畳の空間があれば作ることが可能です。
1畳のスペースであれば100cm程度の机を設置することができますので、パソコンを置いて作業をすることができます。

2畳の広さがあれば120cmくらいのやや大きめの机を置くことができ、デスクトップパソコンやプリンター、ちょっとした書類なども置くことが可能な余裕のあるスペースとなります。

小さいスペースでは机の下などを活用して収納を工夫することで空間を有効に使うことができます。

 

1畳未満でも小さなワークスペースを作ることは可能

「うちには1畳分もスペースがない」という方でも大丈夫。
1畳の広さがなくてもワークスペースを作ることができます。

幅が90センチ程度のデッドスペースがあれば棚と机を造り付ければノートパソコンを置いて作業することができます。
棚に書類やWi-Fiのルーターなど、ちょっとした機器なら置くことができます。

棚を造り付けることが出来ない場合は小さな机を置けばワークスペースを工事なしで作ることもできますよ。

 

3畳のスペースがあれば書斎・趣味の部屋に

3畳のスペースを確保できれば本棚を設置したり、趣味の道具を収納できる部屋として活用することができます。
事務仕事の部屋としてだけでなく、DIYや楽器など趣味のための空間にすることが可能です。

 

ワークスペースのタイプ

個室

壁で仕切った部屋のスタイルです。
最近では部屋がなくても納戸やクローゼットをワークスペースにリフォームして活用する方が増えています。

個室のメリットは壁と扉で仕切っているため、プライバシーが守られ、仕事や作業に集中できる点です。
また、仕事や趣味の道具を片付けずそのまま置いておくことも可能です。

一方デメリットは、照明や空調、コンセントの増設が必要となり、その分の工事費用や電気代が高くなるという点です。

 

間仕切り空間

自宅では個室を用意するのが難しいことがあります。
そのような場合には間仕切りをして個室のような空間を作ることができます。

間仕切りにはパーテーションだけでなく、ウォールシェルフ、カーテンなどを使って空間を仕切ることが可能です。
パーテーションはさまざまなデザインのものが登場しており、インテリアの雰囲気を崩さずに仕切ることができますし、本棚などのシェルフを利用する場合は収納と間仕切りを兼ねた機能性を持っており、釘を使わないのでマンションでの間仕切りにも有効です。

カーテンは開け閉めが簡単ですので、ワークスペースを使いたい時に簡単に空間を仕切ることが可能です。

間仕切り空間でワークスペースを作れば、空調や部屋の照明を増やす必要がなく、費用を抑えることも可能ですし、リビングのような広い部屋のデッドスペースを活用することもできます。

デメリットは個室ではないので、音の問題があります。
オンライン会議中にテレビをつけられない、声がリビングに聞こえる、など家族と使用する時間で揉めないように協力し合うことも大切です。

 

オープンスペース

リビングの一角や廊下のデッドスペースを活用してオープンなワークスペースを作ることもできます。
カウンターを造作して幅の広いデスクを設置し、2人で並んで作業することも可能です。

オープンスペースは部屋と同じ空間ですので、照明や空調を追加する必要なく、費用を抑えて設置することができる点や仕切りを設けないため、部屋が狭くならない点がメリットです。
また、リビングにワークスペースがあれば子供の様子を見ながら仕事をすることができます。

デメリットは室内に家族がいると音などが気になって集中できない、家族で使う空間と一体化しているため、作業したままにできず道具や書類などを片付けなければならない可能性がある、という点です。

 

ワークスペースの間取りを考えるときのポイント

集中できる配置を考える

ワークスペースを設置する場所は窓際、壁際など色々ありますが場所によって集中のしやすさは異なります。
会社の仕事をするときはある程度静かな空間を確保したい、など集中度合いに合わせて場所を決めることが大切です。

 

ゾーニングを意識する

空間を用途ごとに分けることをゾーニングと言います。
同じリビングでもゾーンを意識してワークスペースを作ることで1つの部屋の中に用途別に空間を分けることができます。

 

収納スペースを確保する

ワークスペースが個室でない場合は書類や仕事道具を出しっぱなしにできない場合があります。
とはいえ、すぐに出し入れができないと効率が悪いため、近くに仕事の準備と片付けができる収納があると便利です。
ワークスペースを作るときにあらかじめ収納スペースも意識して作るようにしましょう。

 

書斎・ワークスペースのリフォーム費用相場

ワークスペースの広さや形、使用方法はさまざまですので、作りたいスペースにより必要な工事も変わります。
そのため、それぞれの工事ごとに費用相場を知っておくと全体の費用のイメージが分かりやすくなります。

・カウンターデスクの造作…約7万円程度~約15万円程度
・壁に本棚を造り付ける…約15万円程度~約25万円程度
・壁紙の張り替え(10㎡)…約5万円程度~約7万円程度
・珪藻土・漆喰の塗り壁にする…約20万円程度~約30万円程度
・床の張り替え(複合フローリング)…約9万円程度~約14万円程度
・床の張り替え(無垢フローリング)…約12万円程度~約19万円程度
・コンセント増設工事…約1万円程度~約3万円程度

ワークスペースの費用は使用する材料のグレードにより大きく変わります。
リーズナブルに抑えたい場合は安い材料を使用すれば費用を抑えて書斎を作ることができますし、せっかくの書斎だからこだわりたい、という場合は素材にこだわった空間を作ることもできます。

仕事で活用する場合は、パソコンやプリンターなど、必要な機器を置くことができるか、コンセントは足りるか、オンライン会議の時に集中して会議に参加できそうか、など実際に使用したときの動きをシミュレーションしてプランニングすると失敗が少なくなります。

 

快適に仕事ができるスペースを作ろう

自宅で仕事をすることが増えた今、ワークスペースを作りたいという方が増えています。
集中して快適に仕事ができることはもちろん、家族に負担をかけないスペースであることも重要です。

自宅のどのスペースをワークスペースにするか、リフォームで机を施工するのか、など家族と相談して住まいを快適に有効活用しましょう。