ベランダやバルコニーを活用してサンルームを作ることができるのはご存知ですか?
サンルームは洗濯物干し場としてだけでなく、
家族の憩いのスペースや植物の温室としても活用することができ、
屋根のあるスペースとしても有効活用できます。
そこで、ベランダにサンルームを後付けリフォームする方法や注意点についてご紹介します。
サンルームの活用方法
洗濯物干し場
日差しをたっぷり取り込みながら、雨や花粉が付くことがないため、洗濯物や布団を干すのに最適です。
室内干しでありながら日差しがたっぷりと入るので外で干したかのようにカラっと乾きます。
室内なので洗濯物や布団を干したまま出かけてしまっても大丈夫。
洗濯をしても安心してお出かけができます。
ガーデニング
サンルームは日光をたっぷりと取り込むので冬でも温室のような暖かい空間になります。
そのため、観葉植物などの管理に最適です。
鉢植えで家庭菜園を楽しんだり、果樹の栽培に挑戦してみるのもおすすめです。
ペットの飼育
サンルームはペットの飼育にもおすすめです。
外の景色が見えるのでペットにとっても快適な空間でしょう。
室内では場所を取ると敬遠していた大きなケージやキャットタワーも
サンルームなら気兼ねなく設置することができます。
椅子とテーブルを置いてティータイム
テラスでゆっくりティータイムに憧れていた、という方は是非サンルームを憩いの場にしてみてください。
室内ですので外の気候を気にすることなく、椅子やテーブルが砂埃で汚れることもありません。
天気の良い日はティータイムを、
星が綺麗な日は夜空を眺めながらリラックスタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
ベランダをサンルームにするメリット
雨の日でも洗濯物を干せる
天候が心配な日は洗濯物を干すのを躊躇することもあるでしょう。
サンルームがあれば雨が降ってきても洗濯物が濡れることはありませんので、
忙しい方でも洗濯物を干しっぱなしにして出かけることができます。
洗濯物へ花粉の付着を防ぐことができる
花粉の季節は外に洗濯物や布団が干せないという方でもサンルームに干せば安心です。
外の空間とはガラスで隔てられていますので花粉が付着する心配がありません。
花粉だけでなくPM2.5、排気ガスや黄砂などを気にせず洗濯物を干すことができます。
断熱効果が高まる
断熱性は部屋と外壁の間に隔たりがあることで高まります。
通常、二重サッシにしたり、外壁と内壁の間に断熱材を入れることで
外気と室内の空気に隔たりを作りますが、サンルームはベランダに1つの室内空間ができ、
部屋のサッシとサンルームのガラスの間に空間ができ、断熱効果が高まります。
冬は部屋を暖めることができる
サンルームは日中の日の光を取り込んで暖かな空間になります。
特に南側のベランダにサンルームを設置することで、
日中にサンルームで取り込んだ温かい空気を室内に取り込むことができます。
日が落ちた夜は難しいですが、日中は暖房がなくても快適で、冬の電気代節約にもつながります。
ベランダをサンルームにするデメリット
夏は暑くなりすぎる
サンルームのデメリットとして夏はサンルーム内が暑くなりすぎることがあります。
冬は太陽の光を取り込んで暖かくなりますが、
夏場は強烈な日差しも取り込んでしまうので灼熱の暑さになってしまうことがあります。
夏は上手に換気を行い、温度が上がりすぎないようにすることが大切です。
ガラス面の掃除が大変
サンルームは三面がガラス張りになるため、汚れが目立ちます。
砂埃が付着したり、落ち葉が溜まってしまうと見た目にも良くない為、定期的な掃除が必要です。
一般的には高圧洗浄機でメンテナンスを行います。
固定資産税が上がる
サンルームの設置は増築にあたります。
延べ床面積が増えた場合は不動産登記簿の変更手続きが必要です。
延べ床面積が増えるため、固定資産税額も上がります。
サンルーム設置は「テラス囲い」が手軽でおすすめ
テラス囲いとは
テラス囲いはポリカーボネートでできたテラス屋根に側面の囲いをつけたものです。
既存の2階のベランダを使用して短期でリーズナブルに設置することができます。
通常のサンルームよりも気密性が低いというデメリットはあるものの、
用途によっては問題なく使うことができます。
テラス囲いのサンルームは各メーカーが発売しているサンルームの中から
最適なサイズやデザインを選んで設置するのが一般的です。
テラス囲いサンルーム設置の費用相場
2階のベランダにテラス囲いのサンルームを設置する際の費用相場は約35万円程度~約45万円程度です。
安い製品であれば約25万円程度からあります。
一般的に価格には2階ベランダへの荷揚げのためのクレーンや足場設置等の費用が含まれています。
サンルームが設置できないケース
3階のベランダには設置できない
テラス囲いのサンルームは1階または2階に設置できる商品で、
3階のベランダへの設置は規格上できません。
理由は3階は2階よりも風の影響が受けやすく、
強風の影響を受けてサンルームが破損する恐れがあるためです。
日本では3階設置に対応したテラス囲いのサンルームは販売されていませんので
どうしても設置したい場合はサンルームを設計してもらうことになり、費用も非常に高額となります。
後付けタイプのバルコニーには設置できない
バルコニーには建物と一体型で壁のある「造り付けバルコニー」と
手すりが柵状になっている「後付けバルコニー」の主に2種類がありますが、
後付けバルコニーにはテラス囲いのサンルームは設置することができません。
後付けバルコニーはバルコニーが柱で支えられておらず、
バルコニーの材質が外壁と同じでないためメーカーの設置基準に合わないのが理由です。
自宅のバルコニーがどちらに該当するのか分からない方は業者に聞いてみればすぐわかりますので
写真を見せるだけでも良いのでまずは問い合わせてみてください。
サンルームを設置したいと思ったらまず見積もりを取ってみましょう
ベランダにサンルームを設置したいと思ったら、
まずは業者の現地調査を受け、見積もりを取ってもらいましょう。
テラス囲いの場合は今あるベランダに置くようなイメージで設置しますので、
「思っていたサイズよりも小さいものしか入らなかった」
というような想定外のことが起こる可能性もあります。
まずはリフォーム会社に現地調査をしてもらい、かかる費用を把握したり、
最適なサンルームを提案してもらい、プランを立てるのがおすすめです。