テレワーク、在宅ワークが一般的になっている昨今、自宅での就業をスムーズに行うためには、自宅で仕事をするスペースを整える必要があります。
最近ではワークスペースのリフォームをする方も増えており、ご自宅の間取りに合わせてワークスペースを増設したいという方も多くいらっしゃいます。
そこで、在宅ワークを快適にするリフォームのアイデアをご紹介します。
リモートワーク・在宅勤務のメリット
従業員側のメリット
従業員から見たリモートワーク・在宅勤務のメリットは
・時間や場所を気にせずに働くことができる
・育児などがある方でも仕事をすることが可能
・通勤用の服装が必要ない
・ラッシュアワーの通勤を避けることができる
・生産性がアップする
などです。
テレワークでは定時出社の必要がないため、時間を気にせずに働くことができます。
また、育児や介護をされていて働き方に制約がある方でも、家で家族の様子を見ながらお仕事ができるため、仕事に制約なく活躍することができます。
さらに、通勤の必要がないため、満員電車に乗る必要もなく、ストレスを軽減できます。
企業側のメリット
一方、企業側のメリットは
・オフィス維持のコスト削減が可能になる
・人材の流出を防ぐことができる
・従業員満足度がアップする
・組織の生産性アップにつながる
在宅ワークではオフィスに出社する社員も限られるため、オフィスの維持のためのコストをカットすることができます。
それと同時に育児や介護など家庭の都合がある方も出社せずに仕事をすることができるため、人材流出を防ぐこともできます。
また、場所を選ばずある程度自由な時間配分で働くことができるため、従業員の満足度アップにも繋がるでしょう。
リビングで在宅勤務を行うと起こるトラブルとは
在宅勤務を行っている方の多くはリビングを使ってお仕事をしていると言われています。
しかし、リビングでの在宅ワークは家族とトラブルに発展することもあります。
ではリビングで在宅ワークを行うとどのようなトラブルのおそれがあるのでしょうか。
音に関する問題
在宅勤務ではWeb会議や電話などを伴います。
その際にリビングで声を出すと他の家族の生活に支障が出ることがあります。
声が気になるほか、会議中はテレビをつけることができない、などの不便を強いることもあるでしょう。
また逆に家族の生活音が気になって仕事がはかどらない、ということも起こります。
他の家族の生活に関する問題
ダイニングテーブルで仕事をした場合、食事などの度に片付けなければならなかったり
家族にとって仕事道具が邪魔になることもあります。
また、夫婦2人とも同じ条件で在宅勤務をしていると家事の負担に不公平感を生み出してしまうこともあります。
集中力を維持できないなど空間的な問題
他の家族が一日一緒にいたり、テレビがついていたりしてリビングで仕事をしていても集中しにくい、などという問題もあります。
1人である程度静かな空間でないと仕事に集中しにくいタイプの方は自分の仕事スペースが確保できないとストレスに繋がることもあるでしょう。
在宅ワークを快適にするリフォームアイデア
これから在宅ワークが中心になっていく方はある程度仕事に集中できる空間を作ることで仕事の生産性を落とさずに集中できる可能性があります。
ここからは在宅ワークを快適にするリフォームをいくつかご紹介します。
間仕切りを設置して空間を分ける
リビングなどのスペースを分けるために間仕切りを設置することができます。
間仕切りの方法は間仕切りドア、パーテーション、ロールスクリーンなどがあります。
仕切りの種類を決める際にはどれくらいの防音性を確保したいか、空調は追加するのか、などを考慮して決めると良いでしょう。
間仕切りがあるとエアコンの効率がアップし、夏や冬は光熱費節約にも役立ちます。
造作でデスクと収納を設置
ちょうど良い大きさの机がない、書類をしまう収納がない、という場合にはオリジナルのデスクと収納を造作してワークスペースを作ってしまうという方法もあります。
造作のメリットは室内のインテリアにマッチしたデザインのワークスペースを作ることが出来る点、パソコンやプリンタ、書類が収まるようにオーダーメイドの収納を造ることが出来る点です。
特に市販のデスクでは大きすぎるという場合は、机を造作すると狭いスペースでも作業ができる場所をおしゃれに作ることができますよ。
コンセントの追加
ワークスペースを作る場合はコンセントの追加も検討すると良いでしょう。
パソコン、プリンタ、スマートフォンの充電、無線LAN、照明など、必要な機器に合わせて電源を確保すると使い勝手が良くなります。
また、エアコンを増設する際には専用の電源工事が必要です。
床材を吸音性のある素材に交換する
足音が気になる場合は床材を吸音性や防音効果のある素材に変更すると良いでしょう。
仕事に集中できることはもちろん、お家の中でちょっとした運動をしたいという方にもおすすめのリフォームです。
吸音効果や防音効果のある床材には防音フローリングのほか、コルク、カーペット、畳などがあります。
照明の増設
デスクの場所によっては手元の照明では足りず、照明の増設が必要な場合があります。
特に間仕切りでスペースを分ける場合や個室にする場合には照明の設置工事は忘れずに行いましょう。
適切な照明を設置することで、時間や天候に左右されず作業をすることができます。
ワークスペースにおすすめの場所
自宅にワークスペースを作るときには、仕事に必要な設備を設置でき、かつ仕事に集中できる場所がおすすめです。
ワークスペースに特におすすめの場所は
・リビング
・寝室
・デッドスペース
です。
お子さまがいらっしゃる場合はお子様に目を配りながら仕事ができるようにリビングの一角をワークスペースにするのが良いでしょう。
もし、勤務中にご家族が在宅されている環境であれば寝室を在宅勤務のスペースに使うと良いでしょう。
その他、クローゼットや階段下などのデッドスペースをリフォームしてワークスペースとして活用することもできます。
ご自宅に合ったワークスペースを
ワークスペースは余っているスペースの広さや仕事スタイル、生活のスタイルに合わせて空間を作っていきましょう。
スペースの広さはもちろんですが、視界に余計なものを入れない工夫も大切です。
「うちにはスペースがなくて困っている」という方も一度リフォーム会社に相談すると限られたスペースを活用してワークスペースを作ることもできますので、是非一度相談してみてください。