ルーフバルコニー設置リフォームのメリットと活用法・注意点

ルーフバルコニーは階下の屋根の上につくる広いバルコニーです。

庭とは違うプライベートな空間を確保できることから戸建て住宅では人気のスペースですので、ルーフバルコニーを取り付けたいと考えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、ルーフバルコニーの設置リフォームのメリット、活用法や注意点をご紹介します。

 

ルーフバルコニーのメリット・活用方法

 

日当たりが良く開放感がある

ルーフバルコニーは広いスペースなので空も良く見えて開放感を感じることができます。
地域によっては花火が障害物なく見えることもあるでしょう。

日当たりも良いため洗濯物や布団も思いっきり干すことができます。

 

プライベートな空間をつくることができる

ルーフバルコニーがあると外に広いスペースができるため、外から窓までの距離が遠くなり、部屋の中が見えにくくなります。
また、1階の庭よりも視線を感じにくいため、趣味や家族のイベントなどを近隣の視線を気にせず楽しむことが可能です。

 

部屋が広く見える

部屋の延長線上にルーフバルコニーを設置した場合、窓から続きの空間に見え、部屋が広く見えます。
同じ部屋の広さでも、解放感があるだけで広さが全然違って見えます。

 

ガーデニング・バーベキューなど趣味を楽しむことができる

ルーフバルコニーはお庭よりもプライベートな空間を実現できますので、テーブルと椅子を置いて家族の寛ぎスペースとして利用することも可能です。

ホットプレートを使って簡単な屋外パーティーをしたり、バーベキューを楽しむこともできます。

ガーデニングが趣味の方は日当たりの良さを利用してガーデニングや家庭菜園のスペースとしても活用できます。

 

子どもの遊び場に使うことができる

お子さまがいらっしゃる場合、天気の良い日に遊べる広場として利用することができます。
夏は子供用プールを出してプール遊びにも最適なスペースです。

 

ルーフバルコニーでは防水が重要

ルーフバルコニーの最大のデメリットは雨漏りのリスクがある点です。
ルーフバルコニーには屋根がないため、大雨など降雨量が多い場合、ルーフバルコニーに雨が溜まりやすくなります。

雨漏りを防ぐためにはきちんとした防水工事が必要になります。

 

ウレタン防水

ウレタン防水は液体のウレタン樹脂と硬化剤を混ぜることによってウレタンゴムの防水膜を生成することから複雑な形状の場所であっても継ぎ目のない防水膜を作ることができます。

FRP防水に比べて価格が安いですが、耐久性は劣ります。
約5年程度を目安に表面のトップコートの塗り替えが必要です。

 

FRP防水

FRP防水はプラスチック樹脂とガラスマットを重ねて防水層を作る工法です。
軽量のため、木造住宅でも負担が少なく防水工事が出来るというメリットがあります。

ウレタン防水よりも費用は高くなりますが、乾くのが早いため工期が短い点も1つのメリットです。

注意点は伸縮性がなないため、木造住宅の揺れには追随しにくくひび割れが起こる可能性があります。
約5年程度~約10年程度に1度はトップコートの塗り替えが必要です。

 

排水対策もしっかりと

ルーフバルコニーでは大きめの排水口を設置して水はけを良くすることも大切です。
排水溝は2箇所設置しておくと安心です。

 

5~10年を目安に防水メンテナンスを行う

雨漏り対策のため、約5年程度~約10年程度おきに防水リフォームが必要です。
ウレタン防水やFRP防水の場合、トップコートの塗り替えを行い防水機能を維持しましょう。

 

ルーフバルコニー設置時の注意点

ルーフバルコニーの設置時には雨漏り対策のほか、以下の点に注意が必要です。

 

建築基準法と積載重量の確認が必要

ルーフバルコニーの設置の際は建築基準法を守って行いましょう。

建築基準法では住宅の建ぺい率や容積率等が細かく規定されていますが、ルーフバルコニーの面積や高さが建築基準法違反になってしまう可能性ありますので、業者のアドバイスをもらいながらプランを立てましょう。

また、ルーフバルコニーの積載重量には上限があります。
ルーフバルコニーの用途から積載量をあらかじめ想定してどんな荷物を置く予定なのかをリフォーム業者に伝えておきましょう。

 

下の部屋の断熱・音対策を行う

ルーフバルコニーの設置リフォームを行うと屋根部分がなくなりますので階下の断熱性が低下し、夏の暑さや冬の寒さが室内に伝わりやすくなってしまいます。

ルーフバルコニーの設置リフォームの際には下の階の天井や壁に断熱材を入れる工事を行いましょう。

また、ルーフバルコニーから足音や雨音が最上階に響きやすくなりますので、ルーフバルコニーの床には防音対策が必要です。

 

目隠し・転落防止フェンスを設置する

ルーフバルコニーは屋上になるので転落防止の為のフェンスや柵が必要です。
柵には視線を遮る目隠しフェンスもありますので見通し、プライバシー両面から最適なものを選びましょう。

また、台風など暴風の際に吹き飛ばされないよう、防風対策も必要です。

 

水道・室外用コンセントを設置すると便利

ルーフバルコニーには水道と室外用コンセントを設置すると便利です。
水道があればお掃除にも便利ですし、園芸やお子さまのプールに使う際にも活躍します。

コンセントがあれば夜間にルーフバルコニーを使用する際に照明を点けたり、ホットプレートなどを使用して屋外パーティーをする際に便利です。

 

排水溝はこまめに掃除する

ルーフバルコニーは床が平らなため、水が排出されにくく溜まりやすい構造です。
せっかく大きな排水溝を設置しても、ゴミが溜まってしまうと水が流れず雨漏りの原因となります。

ゴミが詰まらないように排水溝にはネットなどを設置し、枯れ葉などのゴミはこまめに取り除くことが大切です。
特にルーフバルコニーで園芸をされる方は土が排水溝に流れないようにする工夫が必要です。

 

ルーフバルコニーは解放感とプライベートを持ち合わせた空間

ルーフバルコニーは解放感がありながら視線を気にせず家族の趣味やおうちレジャーを楽しめる空間です。

ルーフバルコニーの後付けが難しい場合にはサンルームの後付けや庭の拡張など別のリフォーム方法もあります。
空間をどのように使いたいかを施工会社に相談して、ルーフバルコニーの代わりになるアイデアをプランニングしてもらうこともできます。

ルーフバルコニーを検討する際には一度現地調査をしてもらい、プロの視点から提案をしてもらいましょう。