新しい家を築いてからリフォームするまでにどれほどの年数がかかるか

家を建てるのは人生の中でも重要なプロジェクトです。

家が建って自分の城を築いたらプロジェクト終了と考えている方も多いですが、家は建てた時から劣化していきます。

家は木や樹脂、金属などの材料を使用して出来ており、それぞれが劣化をします。

それでメンテナンスのタイミングを見極めて、リフォームすると快適な暮らしを維持できて、日々の手入れをしていけば家を長く使えます。

もしメンテナンスの時期を間違ってしまうと、後から多額の費用がかかったり、補修工事にも長い時間が必要になります。

この記事では一般的な住宅のリフォーム時期の目安や確認するポイントなどを説明します。

 

住宅をリフォームすると良い理由について

リフォームを考える時にはいろいろな理由があります。
例えば壊れた部分を修理したり、キッチンやトイレを新しい設備と交換したり、建物の耐久性を上げるなどの目的があります。

またマンションに住んでいる人は、中古として売却することを想定して、自分の家の資産価値を上げるためにリフォームをする人もいます。

そのほか住宅の年数によってリフォームした方が良いか、建て直した方が良いのかの目安もあります。

木造住宅の寿命は30年程度と言われていますが、これには住宅を建てる時に借りる住宅ローンの期間が25年程度から30年程度が多かっためです。

木造住宅を建てたら30年後にはローンを完済して、その家をリフォームするか、新しい家を建てるような風潮が広まりました。

実際にこれまでの事例を見ても、木造住宅の建て替えをするタイミングは、家族の形態が変化する25年後から30年後が一番多いので、寿命もそれくらいだろうと考えられるようになりました。

しかし木造住宅の寿命はそんなに短くなく、日頃からよく注意してメンテナンスすれば長く住み続けられます。

それで定期的に家の各部分を確認して、適切なタイミングにメンテナンスやリフォームをすれば、30年以上でも住み続けることができます。

 

建売住宅の寿命は短いのか?

地元の工務店に頼んで建てた家と比べて建売住宅は寿命が短いと言われることがあります。

しかし、建売住宅の品質と施工状況や、完成してからのメンテナンス状況によって大きく変わるので、一概に寿命が短いとは断定できません。

建売住宅に住む利点は、既に出来ている住宅を見てから購入を決められるので、気に入った家を見つけたらすぐに買って、簡単に引っ越すことができます。

デメリットとして家が建つ前の現場を見ていないので、どんな材料を使用しているのか、品質を確かめることができず、工事の管理の状態もわからないので、購入を不安に思う方もおられます。

こうした理由から、建売住宅の寿命は注文住宅より短いと思われがちです。

しかし建売住宅でも使っている材料の質が良く、工事中もしっかり管理している会社が建てた住宅ならば、購入してからのメンテナンスをしっかり行えば、寿命を延ばすことが出来ます。

 

キッチン周りは10年以上使ったらリフォームを考えるべき

 

キッチン

キッチンの耐用年数は10年程度から20年程度と言われています。
普段から掃除しているか、使い方によって多少の差は出てきますが、10年以上経つと少しずつ問題が出てきます。

例えばガスコンロの火が付かなくなったり、レンジフードから異音が鳴り出したり、流し台の水の流れが悪くなるなどの問題が起きます。

これまでの設備を修理しながら使い続ける方法もありますが、長い時間が経ってから修理すると、部品が無いこともあるので、修理して使うよりも新しい設備と交換したほうがお得です。

リフォームをする時にはこれから将来起きる可能性も考える必要があります。

 

レンジフード

レンジフードは料理をした時の煙や油を吸って外に出し、換気作用があるのでとても大切な部分です。

レンジフードの寿命は約10年程度と言われており、毎日油や煙を吸っているので掃除が欠かせません。

油がレンジの中に溜まるとモーターの回転が悪くなり劣化させてしまうため、普段から定期的に掃除をすると良いでしょう。

なお換気扇を付けているのに匂いがこもっている、換気扇から変な音がするなどといった時には、迷わず新しい物と交換することをおすすめします。

 

食洗機

以前は食事の後に洗い物をするのがとても面倒でしたが、今ではほとんどの家庭に食洗機があります。一般的な耐用年数は約10年程度ですが、使用する頻度によって劣化も進んできます。

食洗機は目に見える場所だけでなく、排水管の中などの目に見えない部分に汚れが溜まると、汚水の流れが悪くなります。この汚れを取り除くのは意外と厄介です。

しかし食器を手洗いするよりも食洗器を使った方が、長い目で見て節約になるので、10年程度使ったら新しい物と交換して使い続けた方がランニングコストが下がります。

なお水漏れしている、電源が入らない、洗ってもキレイにならないなどの症状が出たら壊れているので交換した方が良いでしょう。

 

水回りの設備を交換する時期の目安について

お風呂の寿命は15年前後と言われていますが、使い方によっては10年ほどで問題が出てくるケースもあれば、20年以上経っても問題なく使える場合もあります。

ユニットバスの住宅はコーキング部分が劣化すると、水が徐々に中に染み出してしまい、目には見えない部分から腐食して、リフォームが大変になるケースもあります。

なので日ごろから良く点検して、お風呂には問題が無くてもコーキングを修繕するリフォームをしておくと安心できます。

お風呂はこまめに掃除することと、使い終わったら換気をすることが重要です。

日々の掃除を怠り汚れやカビがこびり付いて、取れなくなってしまったお風呂は、15年経っていなくても快適に使えません。

清潔で快適なお風呂を使い続けるためには、汚れやカビをそのままにせず、毎日掃除と換気を行いましょう。

トイレの使用は10年程度から15年程度と言われています。

便器自体は陶器製なので、20年程度から30年程度は使えますが、便器の中にあるパッキンやボールタップなどが劣化して、タンクの中から水が漏れたり、ボタンを押しても水が流れないなどのトラブルが起きます。

またトイレの壁や床、天井なども徐々に劣化していくので、15年程度から20年程度に一度は全面的なトイレのリフォームが必要です。