家族が成長すれば、家の用途も変わります。エクステリアをリフォームすることで、生活が便利になるだけではなく、住宅の見た目を変えたり、より快適な空間を演出したりできるようになります。
人生の節目に合わせて、エクステリアのリフォームをして、生活を便利にすると良いでしょう。この記事では、エクステリアのリフォームで行う工事の内容やポイントについて紹介します。
エクステリアのリフォームを考えると良い理由
外構は住宅の外回りを含むのに対し、エクステリアは、住宅の外まわりの構造物や設備など環境全体を含みます。庭の植木を変えたり、門扉を取り換えたりするなど作業の幅も広がります。
エクステリアは住宅の顔になる部分です。そのため、エクステリアをうまく演出することで、初めて家を訪れた人への印象が変わります。
また、仕事が終わり家に戻ってから目に入るエクステリアが、しっかりと整えられていれば、癒されてリラックスした時間を過ごせます。
さらに、子どもやペットが走り回れるスペースや、休日に家族で食事ができる空間があれば、より充実した生活を楽しめます。エクステリアをリフォームすれば、理想の住宅と理想の生活スタイルに近づけます。
玄関のリフォームについて
玄関アプローチの床は、タイルやレンガ、石、コンクリートなどいくつもの素材のなかから選べます。
リフォームするときには、自分の好みだけで選ばずに、歩きやすさや安全面も考えると良いでしょう。晴れた日は正常でも、雨や雪の日に滑りやすい素材もあります。素材の特徴を知ってから選択することを心がけましょう。
またどのような靴を履いて歩くのかも考えて、ヒールの高い靴で歩くときには、レンガや石など平らではない素材は転びやすくなるので注意が必要です。
エクステリアのリフォームをするときには、門をくぐってから玄関へ行くまでの距離や動きを具体的に考える必要があります。
距離が短くなれば移動は簡単になりますが、玄関ドアと門扉が直線上にあると、ドアを開けたときに家の中が見えてしまうという問題も生じます。
外からの視線をうまく遮れるように、玄関ドアが見えすぎない場所に門扉や塀を設置するようにしましょう。またプライバシーを保てるように、玄関アプローチはリビングの窓やトイレ、浴室の前を避けると安心できます。
門扉から玄関までの高低差をなくすには、階段やスロープを取り付ける方法があります。
家族のなかに高齢者がいたり、足腰が弱ってからのことを想定したりして、エクステリアにスロープを取り付ける家庭が増えています。特に玄関の階段では高齢者のつまずきによる転倒が多く、スロープを取り付けると事故を防げるので安心できます。
スロープがあると、高齢者や車いすの人が生活しやすいだけではなく、ベビーカーや自転車を玄関の中に入れるときにも便利です。
階段を取り付けるリフォームでは、安全に昇り降りできるように、段差を低めにし、踏面は広めに設計すると良いでしょう。
また、立ち上がりのカラーを変えたり、照明を取り付けたりするなどの工夫を行えば、暗い夜でも床面がはっきり見えるので安全になります。
さらにスロープや階段に手すりを取り付けることでより一層安心して暮らせます。
テラスのリフォームについて
広い庭があっても使い方がわからず困っている人も多いでしょう。
テラスやウッドデッキは、部屋の中と庭をつなげてくれます。テーブルやいすを並べれば、庭で食事できるようなスペースも作れ、友人を招いてバーベキューをしたり、庭いじりなどの趣味を楽しんだりできるようになります。
また子どもやペットが駆け回ることもでき、洗濯物を干すスペースとして活用することも可能です。リフォームでテラスやウッドデッキを設置すると、生活が一層便利になります。
テラスは部屋と外の間のスペースで、リビングから出入りができ、第2のリビングとして家族で楽しむ空間になります。
そのため、インテリアのデザインと統一感を持たせたり、床との段差をなくしたりするなどの工夫が必要です。
ウッドデッキを設置するときには、部屋のフローリングの板材とデッキ材の向きを揃えることにより、一体感が増します。また、外に日除けがあると、テラスやウッドデッキの使用範囲が広がります。
日除けは屋根やパラソルなど、さまざまな方法があります。生活スタイルや周辺の環境、予算に合わせて選ぶと良いでしょう。
エクステリアのリフォームをするときのポイント
リフォームする場所だけではなく全体像を考える
エクステリアのリフォームをするときには、門扉だけ、カーポートだけと、一部分だけを考えていると失敗する可能性が増します。
エクステリアのリフォームを成功させるためには、外回り全体を理解したうえで、何をどこに置くかを決めると良いでしょう。
リフォームをするときには、門扉から玄関までの距離や、外からの目線、隣の建物との距離、風通しの良さ、周りの環境などを考えて設計するようにしましょう。
カーポートや駐車場を作るときには、カーポートを設置したのに車を止めづらいといった現象が起きないように、平面図だけではなく、道路との高さの差や道路の幅などもチェックするように気をつけましょう。
防犯面やデザイン面も考える
エクステリアのリフォームをするときには、防犯面やデザイン面も考えると、リフォームしたあとの生活が便利になります。
しかし、防犯性を高めるためにフェンスを取り付けたものの、デザイン性が弱かったり、反対にデザイン性があっても外からよく見えてしまいプライバシーを保てなかったりすることがあります。
防犯面とデザイン面のバランスを考えて配置することが重要です。
エスクテリアのリフォームでかかる費用の目安
エクステリアのリフォームでかかる費用は、約50万円から100万円程度が目安です。ただし、選ぶ材料やリフォームの内容によっては、金額が大きく上回る場合もあるので注意が必要です。
例として、プライバシーを保つために、家の周りに木製フェンスやウッドデッキを設置する工事では、約60万円程度が必要です。
また約33平方メートルの庭に雑草が生えないように、石やレンガを敷き、木を植える工事では約180万円程度かかります。