戸建て住宅と違いマンション住まいの人のなかには、リフォームや改装工事が出来ないと思っている人が多いですが、マンションでもキッチンのリフォームをすることは出来ます。
この記事では、マンションで生活していてキッチンのリフォームを考えている人のために、リフォームの種類や工事にかかる費用、注意点について紹介しています。
マンションのキッチンをリフォームする前に考えること
マンションのキッチンをリフォームすることは可能ですが、戸建て住宅のように自由にはいかず、幾つかの制限があり、工事の内容によっては不可能なこともあります。
キッチンのリフォームをしたいと思っていても、リフォームが出来ないときには、もう一度計画を練り直さなければならないので、マンションでのキッチンのリフォームが円滑にいくように、管理人や管理会社に相談する必要があります。
マンションでできるキッチンのリフォームには幾つもの方法があり、キッチン自体が問題なく使えれば基礎の部分は残して必要な箇所だけ新しくするだけでも調理が快適になり、費用も安く抑えられます。
そのため自分のニーズに合ったキッチンのリフォームを実現させるために、マンションでできるキッチンのリフォームにはどのような種類があるのかを事前に知っておくことが大切です。
キッチンは毎日使用するので劣化も早い場所です。
キッチンのリフォームをするときには、表面を張り替えてキレイに見せるというよりは、古くなった設備を新しい物と交換することが主な目的です。キッチンの寿命は10年くらいが目安と言われています。
キッチンの間取りと種類について
海に浮かぶ島のように、キッチン台がどの壁にも隣接していないタイプのキッチンがあります。
どこからでも手を伸ばせば届く使いやすさや、デザイン性などに人気がありますが、設置するには広いスペースが必要です。
一方で、キッチンの左右どちらか一方が壁とくっ付いた造りになっているタイプもあります。
開放感を保ちながら、狭いスペースにも収まる点がポイントです。
またキッチンがリビングから離されていて、一つの部屋のように独立した構造のキッチンもあります。
メリットはキッチンが壁で囲われているので、整理していなくても人目につきにくく安心出来ます。
また、料理を作る際にニオイが部屋にこもらないこともメリットです。
しかし料理を作っている間は家族と会話が出来なくなり、小さい子どもがいる家庭では、子どもから目を離さずに料理を作れないというデメリットもあります。
なお独立したキッチンでは集中して料理ができるので、集中して作業したい人に好まれます。
リフォームで選べるキッチンの形状について
国内で最も多いのは、コンロやシンク、調理台が一線で並べられたキッチンです。
取り付けるのに大きなスペースが必要ないので、空間が限られている住まいでも採用しやすいメリットがあります。
対面式と壁付け式のどちらの間取りも選択できます。
またコンロとシンクが直角で向かい合い、L字の形状をしているキッチンも人気があります。
コンロからシンクへと円滑に動けるため作業の能率が上がります。
料理を作るのが趣味という人にはおすすめですが、ほかのキッチンの型と比較して価格が高くなりやすいデメリットもあります。
さらにシンクとコンロがバラバラに分かれていて、平行に配列されているタイプのキッチンもあります。
友人を呼んで一緒に料理をしたい人におすすめです。
キッチンの工事と一緒に考えるリフォーム
マンションでキッチンをリフォームするときには、出窓を取り付けることを検討出来ます。
元々窓があって通風や換気の点では問題が無くても、窓にはほかの活用方法はありません。
キッチンのリフォームをするときに、窓を出窓に変更すると、より多くの太陽光を取り入れることができ、全体的に明るくなります。
また出窓の下のスペースを収納エリアとして使うことも可能になります。
なお出窓の取り付け費用は安く抑えられるので、キッチンが暗いと思っている人や収納する場所が少ないと感じている人におすすめです。キッチンのリフォームをするときには、表面を新しくする作業だけでなく、配管などの見えない場所のリフォームも大切です。
配管の種類によって寿命は違いますが、約20年使用すると水の流れが遅くなり、嫌なニオイが発生することもあるため定期的に確認しましょう。
また、キッチンは火や油に加えて水を使用するので、クロスや床は特に汚れやすいです。
料理をしたときに起こる煙は壁に付くと黄ばみやニオイの原因になります。
新しい設備に入れ替えたあとには、それまで気づかなかった汚れが目立ちやすくなるので、キッチンをリフォームするときには床と壁紙も新しく換えるほうが良いでしょう。
マンションでキッチンのリフォームをする際に注意すること
マンションでリフォームをするときには、戸建て住宅よりも規制が多いので、注意するポイントがあります。
規則を理解していないと工事が円滑に進まないだけでなく、隣の人とのトラブルが起きる可能性もあります。
それで作業に入る前に管理規約をチェックするように心がけましょう。
マンションでリフォームすることは出来ますが、工事ができる場所が限られているため、まずはマンションの規約をチェックしてください。
もし管理規約を無くしてしまったときには、管理会社に依頼すれば、再び発行してもらえます。
リフォームの作業をすることが決まったら、管理会社に承認してもらう必要がありますが、この作業はリフォーム施工業者が代理を務めてくれます。
これまでのガスコンロのキッチン台から IHヒーターが付いたシステムキッチンに交換する際に、注意しないといけないのがアンペア数です。
戸建て住宅であれば、電力会社に頼んでアンペア数を増やすことは可能ですが、マンションによってはアンペア数が変えられない場合もあるので、管理会社に相談するようにしましょう。
アンペア数を変えること自体は無料ですが、電気の基本料金が高いので毎月のコストも増えます。しかしアンペア数を変えないままIHに取り換えると、ブレーカーがすぐに落ちるという問題が起きます。