ビルトインコンロをリフォームする際に知っておきたい知識と費用相場

システムキッチンではビルトインコンロのみの交換リフォームも可能です。
そこで、ビルトインコンロをリフォームする際にコンロを選ぶポイント、費用相場についてご紹介します。

 

コンロの種類

キッチンのコンロにはビルトインコンロとガステーブルの2種類があります。
まずは両者の特徴と違いについてご紹介します。

 

ビルトインコンロ

ビルトインコンロはシステムキッチンに埋め込む形式のガスコンロです。

 

空間と一体化して統一感がありすっきりとおしゃれなデザインで
近年の新築戸建てやマンションなどでは標準的なタイプのコンロです。

 

最新の機種ではさまざまな便利機能やお手入れのしやすさに配慮されたモデルが登場しています。

 

ガステーブル

ガステーブルはテーブルコンロとも呼ばれ、グリル部と操作部が一体となったコンロです。
コンロ台に乗せてガス栓を繋ぐだけで使用できるので、工事の必要がなく設置も簡単です。

 

価格もビルトインコンロに比べて安価で、故障したらすぐに取り換えることができる手軽さがあります。

 

キッチンと一体化していないため隙間が多く掃除がしにくい点や
ガス管がむき出しになるため安全性が低いというデメリットがあります。

 

ビルトインコンロの選び方

ビルトインコンロを導入する際にはいくつか選ぶポイントがあります。

 

ガスかIHか

まず考えるのはガスコンロとIHクッキングヒーターのどちらにするのかです。

 

ガスコンロは導入費が安く、鍋の種類を選ばないので今使っている鍋やフライパンをそのまま使うことができます。
一方、火を使うため火災の危険性がある、掃除がIHヒーターに比べて大変、調理でキッチンが暑くなりやすいという点がデメリットです。

 

IHクッキングヒーターは火を使わないので火災の危険性が低く、フラットなトッププレートで掃除がしやすいコンロです。
また、調理でキッチンの温度が高くなりにくいというメリットがあります。

 

デメリットは導入費用が高い点、IH対応の調理器具を使用しなければならないため
調理器具を買い替えなければならないことがある、火力で煽る調理はできない点です。

 

トッププレート(天板)のサイズ

ビルトインコンロの天板の幅のサイズは60㎝と75㎝の2種類です。

 

リフォームの際に同じサイズのコンロを設置する場合は特に気にする必要はありませんが
60㎝から75㎝に変更する場合は設置する場所の広さを事前に測っておきましょう。

 

トッププレートの素材

トッププレートの種類には主にホーロー、ガラスコート、ガラストップがあります。
それぞれメリット・デメリットがありますので、総合的に見て適切な天板を選びましょう。

 

「ホーロー」
ホーローは耐久性が高く比較的安価な素材ですが、キズに弱く
表面の塗装面にキズが付いて剥がれてしまうとそこから錆びてしまいます。
経年劣化でコーティングが剥がれてくることもあります。

 

「ガラスコート」
ガラスコートはホーロー用鋼板にガラス質コーティングを施した天板です。
ガラスの利点を活かしつつ費用を抑えており、カラーバリエーションが豊富なのも魅力です。
表面のコーティングにヒビが入るとそこから錆びてしまうことがあります。

 

「ガラスコート」
ガラスコートは現在のコンロのトッププレートでは主流の素材です。
キズや熱に強い結晶化ガラスを採用しており、表面は光沢があり美しく、耐久性に優れています。
点の衝撃に弱いため、鍋など重いものを落としたときには破損してしまう恐れがあります。

 

大バーナーの位置

コンロには火力が強いバーナーがあり、大バーナーの位置を選ぶことができます。
通常、燃え移りを防ぐために大バーナーは壁側には設置せず、壁との距離が確保されている場所に設置します。

 

魚焼きグリルを選ぶ

魚焼きグリルには両面焼き、片面焼きを選べるだけでなく
最近ではダッチオーブン機能付きなど機能性コンロも登場しています。

 

グリルの両面焼きと片面焼きでは両面焼きであれば裏返す手間が省けるため
片面焼きの半分の時間で焼き上げることができますが、片面焼きに比べて価格が高くなります。

 

また、グリルには水アリと水なしがあり、水なしタイプは水を入れる手間がなく準備や手入れが楽になります。
価格は水なしタイプの方が高くなります。

 

ビルトインコンロのリフォーム費用の相場

ビルトインガスコンロのリフォーム費用は
本体価格+工事費用です。

 

本体価格はガスコンロのグレードにより変わります。

 

ビルトインコンロの本体価格

ビルトインコンロは商品の価格帯によって
「ベーシックタイプ」「スタンダードタイプ」「ハイグレードタイプ」の3つがあります。
また、ビルトインコンロの相場は1年を通して大きく変動することはありません。

 

ベーシックタイプ…約45,000円程度~約65,000円程度
スタンダードタイプ…約60,000円程度~約130,000円程度
ハイグレードタイプ…約130,000円程度~約250,000円程度

 

ビルトインコンロのリフォーム費用

工事費用の相場はコンロのみの交換の場合は約10,000円程度~約25,000円程度
ビルトインコンロとオーブンの交換の場合は約25,000円程度~約55,000円程度です。

 

ビルトインコンロのみ交換:約10,000円程度~約25,000円程度
・機器配管撤去処分費
・機器設置工事費
・ガス配管接続費
・試運転調整費
・諸経費

 

ビルトインコンロ+オーブンの交換:約25,000円程度~約55,000円程度
・機器配管撤去処分費
・機器設置工事費
・ガス配管接続費
・オーブン排気筒接続工事費
・試運転調整費
・諸経費

 

ビルトインコンロリフォームの流れ

ビルトインコンロリフォームの流れは

 

1.問合せ
2.現地調査
3.見積もり
4.契約・工事日の決定
5.工事

となります。

 

見積もりは複数社から相見積もりを取った方が良いので
気になるリフォーム会社の数社の見積もりを取り
総合的に見て最も良いと思った業者と契約するようにしましょう。

 

ビルトインコンロの交換は経験豊富なリフォーム会社に相談するのがおすすめ

ビルトインコンロはサイズや天板の素材、機能面、お掃除のしやすさなど多彩な商品が登場しています。
せっかくリフォームするなら快適に調理ができるコンロをお得に導入したいですよね。

 

ビルトインコンロのリフォームを検討する際には経験豊富なリフォーム会社に相談すると
ライフスタイルに合ったプランやコンロの機種の紹介など
カタログだけでは分からない面もアドバイスをもらえるのでおすすめです。

 

気になる業者を見つけたらまずはホームページから問い合わせてみると良いでしょう。