外壁リフォームの方法と工事でかかる費用の相場について

外から見た時に外壁が色あせてきたように感じたり、古い壁だから耐震性が心配だと思っている人は、外壁のリフォームを考えてみると良いでしょう。

 

しかし建設業界で働いている人でなければ、自宅の外壁をどのようにリフォームすれば良いのか、自分で決断するのは難しいものです。
この記事では、外壁リフォームをするメリットとリフォームの方法やかかる費用について紹介しています。

 

外壁のリフォームを頼むメリットについて

キッチンやトイレのリフォームをする時には、新しい設備に代えて新しい機能が増える、生活が快適になるといったワクワク感がありますが、外壁のリフォームに関しては、イマイチ実感が得られないので、リフォームを行う意味があるのかと疑問に思う方もおられます。

 

外壁は普段から注意して見る場所ではないので、詳細について説明を受けないとリフォームをするメリットが理解できないこともあります。

 

外壁のリフォームをするメリットとしてまず挙げられるのが、リフォームを行うと耐久性が上がり、家の寿命が伸びるという点です。
日本の住宅で外壁に使われている素材の多くは、耐用年数が30年程度から50年程度です。

 

耐用年数を超えた外壁は雨漏りなどが起きて、家の基礎を揺るがす恐れがあるため家の寿命を縮めてしまいます。
しかし耐用年数を超えてからも、外壁の張り替え工事をして新しい外壁に替えれば、家の寿命を延ばすことができます。

 

また外壁塗装のリフォームをすれば壁の色が変わり、張り替えをすればデザインなどを大きく変えることが出来ます。

 

長い間同じ家に住んでいると、家の外観に慣れてしまい自宅を見てもテンションが上がらないこともありますが、外壁のリフォームをして外観を新しくすると、まるで新築に住み直したかのような新鮮な気持ちで生活することができ、生活にメリハリが出ます。

 

また建設資材は進化し続けているので、断熱性や遮音性などが改良されています。
外壁のリフォームをすれば、室内の断熱性や遮音性を高めて快適な生活が送れます。

 

夏の暑い日にエアコンを付けても効果が無いように感じていたり、冬の寒さに対応したいと思ったり、騒音や結露への対策を考えている方は、外壁リフォームを検討してみると良いでしょう。

 

外壁のリフォームの種類と価格の相場について

外壁を塗装すると相場として約75万円程度から約160万円程度の費用がかかりますが、家の外観が美しくなるだけでなく、壁の劣化も防いでくれます。

 

家の寿命を延ばすためにも外壁を定期的に塗り替えるようにしましょう。

 

塗り替えを見極める目安として、外壁にカビが付いていたり、手でこすったときに白い粉が付くなどの問題があれば塗装を検討した方が良いでしょう。

 

塗装工事だけなら、外壁の張り替えに比べて工事の時間も費用も抑えることが出来ます。
使用する塗料は大きく分けてアクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコン樹脂系、フッ素樹脂系の塗料があります。

 

シリコン樹脂系の塗料は、主に一般住宅で使用されていて、フッ素樹脂系の次に高い耐久性が維持できます。
より耐久性の高い素材を求めるならば、フッ素樹脂系の塗料で塗り替えると良いでしょう。

 

その他にも太陽の光で分解した汚れを、降った雨で洗い流す光触媒の塗料も人気が高いです。

 

また暑さ寒さを伝わりにくくする断熱性の塗料なども多くの家で使われています。

 

フッ素樹脂系の塗料は特殊な効果があるので、コストも高くなりリフォームでかかる費用を抑えるのは難しいので、あらかじめ施工会社と相談しておくとよいでしょう。

 

なお外壁をリフォームする時には、足場を組む必要があり、費用も50万円以上余計にかかります。
そのため外壁だけでなく屋根も同時に塗り替えるようにすると、見た目が良くなりコストも浮かせることが出来ます。

 

外壁を窯業系のサイディング張りにすると約250万円程度から約360万円程度の工事費用がかかります。
サイディングとは板の形をした壁に取り付ける素材で、簡単なものからレンガ風のデザインのものまで種類はたくさんあります。

 

窯業系のサイディングはセメントで出来ており重厚な趣があります。
その上他の素材と比較しても耐久性や耐火性に優れているので使い勝手が良いです。

 

またデザインも他の素材に比べるとバリエーションが豊富なので、落ち着いた外観に仕上げたい人や華やかな外観にしたい人など、お客さんの需要に合わせて選ぶことが出来ます。

 

サイディングを外壁に張り付ける工事は、既存の壁の上から張るカバー工法と、壁を壊してから新しく張り替える方法があります。
窯業系サイディングは素材が重く、家に負担が出るのでカバー工法はあまりおすすめできません。

 

今の壁を壊して新しく張り替えると費用が高くなりますが、後から壁の中側の劣化している部分を見つけて補修することもできメンテナンスがしやすいので、この方法を使えばより長く家の寿命を延ばすことが出来ます。

 

またカバー工法で金属のサイディング張りにすると約220万円程度から約270万円程度の工事費用がかかります。
他のサイディング素材に比べると値段が安く済むのが特徴です。

 

素材がガルバリウム鋼板やアルミで作られていて、断熱材が中に入っているので、断熱性や防音性の効果も抜群です。
金属のサイディングは窯業系のサイディングと比較するととても軽く、家に負荷が掛かりにくいので耐震性にも優れています。

 

また吸水性が低いので雨が降っても水が含まれず、冬場に凍る心配もありません。
水を含みやすい素材を外壁に張り付けると、水分が中に入り込んで凍ったり溶けたりを繰り返し、外壁が急速に劣化してしまいます。

 

金属製のサイディングは防水性に優れているので、壁が凍りやすい寒い地域に向いている素材です。
なお金属系のサイディングは素材が軽いので、既存の壁の上から張り付けるカバー工法で施工することが多いです。

 

ただし既存の壁などの下地が激しく劣化している時には、その上から新しい外壁を取り付けると、しっかり固定されずに落下する恐れがあります。

 

そのため今の壁の状態を施工する業者にしっかり確認してもらうと安心して施工出来ます。

 

これまでの壁を壊して新しい外壁と交換する時でも、カバー工法で外壁の上から新しい壁を張り付ける時でも、新しい素材を張るので、ペンキの塗り替えと比べると、全く別の外壁になります。

 

そのため遠くから見た時にも家の印象を変えることが出来ます。