浴室リフォームで在来タイプの風呂をユニットバスに換える時の費用について

新築で建ててから10年程度が過ぎると、浴室のリフォームを考え始めます。

 

しかしリフォームをしたことが無い人にとっては、風呂を交換する時の費用がどれくらいかかるのか、トイレと風呂の位置を変える工事の日数はどのくらいか、どんなリフォーム会社に依頼すれば良いのかが分からないと思います。

 

この記事では浴室のリフォームを考えている人にお勧めする風呂のタイプやリフォーム工事の流れ、工事にかかる費用の相場、リフォームの値段を安くするポイント情報などを紹介します。

 

浴室のリフォームで考える風呂のタイプ

浴室のリフォームで一番人気はシステムバスで、ユニットバスとも呼ばれています。

 

ユニットバスは工場で作られた壁や床、天井、浴槽などのパーツを現地で組み立てて、元からあった浴室のスペースにはめ込むイメージで施工します。

 

ユニットバス自体が大きな箱になっているため、外からの冷たい空気が入らずに、中の熱も外に行きにくいという利点があります。
冬場になると浴室が寒いと不満を言っている人はユニットバスを導入することをおすすめします。

 

在来タイプの風呂は、昔からあるお風呂で、まず床や壁に防水処理をして、モルタルとタイルを使って内側を仕上げていきます。

 

ユニットバスのように工場で出来たパーツを組み立てるわけではないので、デザインの自由度が高く、洋画に出てくるようなバスタブを用意したり、ヒノキの浴槽を取り付けた和風の造りにするなど、どんなデザインでも可能です。

 

風呂の造りにこだわりたい人に向いています。しかしタイルがひび割れたり、目地から水が漏れたりすると、土台まで水が浸透してシロアリの原因になったり、マンションの場合には下の階へ水が漏れる可能性もあるので注意しなければなりません。

 

なおハーフユニットタイプの風呂は、下側はユニットバスを使用して、上側は在来タイプのタイルで仕上げる工法です。

 

下側はユニットバスなので、水が漏れる不安はありません。上側は在来タイプの造りなので全面をガラス張りに換えたり、色とりどりのタイルを貼り付けたりして、自分好みのデザインに換えることも可能です。

 

浴槽のメリットとデメリット

ユニットバスはガラス繊維強化プラスチックで作られています。

 

そのため丈夫で軽く、防水性にも優れています。汚れたり傷がついても後から補修しやすいので、メンテナンス料金を安く出来るメリットがあります。

 

デメリットは、汚れが付きやすく、リーズナブルな価格の商品が多いため、高級感や上質感が感じられないと思う方もおられるようです。また人工大理石の浴槽は、アクリルやポリエステルの樹脂で作られた、大理石のように高級感のある商品です。

 

色やデザインがたくさんあり、表面に汚れがつきにくいため、掃除が簡単で手入れし易いメリットがあります。
デメリットは、ユニットバスと比べると傷が付きやすく火に弱いことです。

 

ホーロー製の浴槽は、金属の上から磁器のようなガラスの素材を覆って作られます。
硬いガラスで覆われているので、耐久性があり保温性が高いのがメリットです。

 

また汚れが落ちやすくメンテナンスしやすいこともメリットの一つです。

 

しかし価格が高く維持にコストがかかることや重さがあるので、2階以上に取り付ける時にはリフォームする前に浴槽の土台の部分に補強が必要なことがデメリットです。

 

また自宅で高級旅館の気分が味わえるのがひのき風呂です。
ひのき独特の香りがあるだけでなく、保温性にも優れていることがメリットです。

 

しかし価格が高く防水性が弱いとヌメリや黒ずみが起きやすいデメリットもあります。

 

浴室のリフォーム価格を安くするコツ

メーカーにこだわらない時には、お店の人に相談して商品を選んでもらうと良いでしょう。

 

例えば一つの会社の商品が気に入っていても、自分の家の環境などを考えると、別の会社の商品の方が合っていて、余計な工賃がかからないこともあります。

 

時間がある時には、お客様自身がモデルルームに行ってみて、スタッフの意見を聞いて計画を固めてから商品を選べます。

 

前もってメーカーのサイトから施工事例の一覧を見て、自分の家の環境に合った商品について調べておくと話し合いがスムーズに進みます。

モデルルームに行くと、人気のある商品が多く、あちらこちらに目移りしてしまいますが、実際に必要な機能には限りがあります。
不必要な機能には目を止めず工務店に頼んで、旧モデルや有名でないメーカー在庫を探すと、リフォームの価格を下げることが出来ます。

 

また同じような商品でも、仕入れたタイミングやメーカーと工務店の関係によっては、価格に差が出てきます。浴室のリフォームを頼む時には、複数の工務店に見積もりを依頼して、値段が安く工賃も安い工務店を選ぶと良いでしょう。

 

子供が大きくなると、家族皆で風呂に入ることが無くなり、入浴の時間は別になることがほとんどです。
そんな時には追い焚き機能を使いますが、誰かが入浴する度に沸かし直すと光熱費がかかります。

 

ユニットバスを導入したり、ホーロー製の浴槽を設置すれば、浴室の断熱性を高め、浴槽の保温性も上がるので、追い焚きの回数を減らすことができ光熱費もかかりません。

 

浴室のリフォームにかかる費用と日数について

浴室に暖房機能の付いた乾燥機を取り付ける時の相場は20万円程度です。
近年では暖房、乾燥機能に加えてミストサウナを噴射することも出来ます。

 

取り付け費用が5万円ほどかかるので、全部で25万円ほどを見ておくと良いでしょう。
施行期間は1日で終わります。

 

在来タイプの浴室で、浴槽だけを換える時には、通常の浴槽であれば10万円程度から20万円程度、人工大理石の浴槽は20万円程度から30万円程度、ホーロー製は50万円程度、ひのき風呂なら80万円程度から100万円程度かかります。

 

浴槽を交換する工賃が15万円ほどかかり、施行期間は1日から3日ほどです。

 

また在来タイプの風呂からユニットバスに換える時には、これまでの浴槽を取り外し浴室も解体しなければならないので、処分の費用も余計にかかります。

 

平均的なユニットバスの値段は80万円程度で、工事にかかる費用として50万円程度から80万円程度を見ておくと良いでしょう。
全部で100万円程度から160万円程度の費用が必要になります。工期も長くなり10日くらいは考えておくと良いでしょう。