外壁のリフォーム工事のタイプとかかる費用の相場について

外壁のリフォームを検討している場合には、劣化部分を補修したい、家の見た目を良くしたいと思っていても、なかなかどの場所をどのようにすれば良いのかわからず、計画が立てにくい傾向があります。

 

外壁のリフォームには、簡単にできるものから大がかりな工事まであり、リフォームの金額もどの種類の工事をするのかによって、約20万円から数百万程度と違いが出ます。

 

自分の家の外壁リフォームを施工するときの金額を知るうえで大切なのは、工事の規模と耐久年数を知っておくことです。この記事では、外壁リフォーム工事の相場を知るために、外壁リフォーム工事のタイプと必要な金額について紹介していきます。

 

外壁リフォームのタイプとかかる金額の目安

外壁リフォームの金額の目安は、約20万円から300万円程度です。金額の幅が広いことには理由があります。外壁リフォームは主に補修、塗装、張り替えの3つのタイプがあり、工事内容や規模によって金額が変わってきます。

 

外壁は時間が経つにつれてコーキングが硬くなり、ひびが入ったり、剥がれたりしてしまうことがあります。また地震の影響で壁が割れたり、崩れたりするという大きな問題も生じる場合があるでしょう。

 

外壁のコーキングを新しくするときには、足場や工事費などを合わせて、およそ20万円から80万円程度かかります。また、家全体を塗装する場合には約100万円前後、張り変える場合には、家の大きさにもよりますが、約200万円から300万円程度にもなります。

 

外壁リフォームは、工事のタイプと内容によって、値段が大きく異なるのが特徴です。

 

補修リフォームの相場は約40万円弱

補修する場所で多いのは、ひび割れた箇所や、剥がれた箇所などです。劣化の程度に応じて値段も変化します。コーキングの補修だけならば、工事代は約25万円から30万円程度、かかっても約40万円程度で収まることが多いです。

 

塗装リフォームの相場は約80万円から

塗装工事は、外壁の防水性を高めるときや、建物を保護したいとき、外観を美しくしたいときに検討されます。塗装は建物の面積や、劣化状況によって使う塗料の量が変化し、塗料の性能や耐久性で値段が変化します。

 

通常使用されるのは耐久性が7年前後のシリコン樹脂塗料で、150平方メートルの面積で使用すると、足場代を含めて約100万円前後の金額が必要です。

 

張り替えリフォームの相場は約150万円から

外壁の張り替リフォームでは、新しく張り替える工法と、重ね張り工法の2種類があります。現在の外壁の上から重ねて新しい壁材を張る工法が重ね張りで、現在の外壁を取り外し、新しいボードを張る工法が張り替え工法です。

 

リフォームの値段は、取り外す作業が必要な張り替え工法のほうが高くなります。また張り替えや重ね張りをするときに使う壁材にはタイプがあり、耐久性や性質が異なります。

 

サイディングのタイプについて

外壁の張り替えや重ね張りなどの外壁リフォームを行うのであれば、新しく外壁材を選ばなければなりません。

 

窯業系サイディング

窯業系サイディングの単価は約3千500円から5千円程度で、7年から8年に一度程度の間隔でメンテナンスをしなければなりません。耐用年数は30年程度が目安といわれています。窯業系サイディングは、セメントに繊維質を混ぜ合わせて作られた壁材です。

 

壁材のなかでは有名な商品で、日本の住宅の約7割はこの窯業系サイディングを使用しています。なるべく安いリフォーム価格できれいな外観を手に入れたい人におすすめです。

 

塗料が耐用年数に達したり、コーキングが劣化したりしてきたときには、リフォームを検討すると良いでしょう。窯業系サイディングはデザインが多く、タイル風や木目風など、いくつもの種類の商品を比較的安い値段で施工できます。

 

金属系サイディング

金属系サイディングの単価は約6千円から9千円程度で、10年から15年に一度程度のタイミングでメンテナンスをしなければなりません。耐用年数は約40年が目安といわれています。

 

金属系サイディングとは、金属板と裏打材によって作られた壁材のことです。金属系は窯業系よりも耐久性が高く、非常に軽く耐震性も優れている点が特徴です。

 

外壁にありがちな、ひび割れや浸水といった問題が起きにくいので、メンテナンスの頻度は少ないですが、サビに注意しなければなりません。

 

窯業系サイディングほどではありませんが、レンガ風や左官仕上げ風など、いくつかのデザインがあります。

 

木質系サイディング

木質系サイディングの単価は約6千円から8千円程度で、7年から10年に一度程度の間隔でメンテナンスをしなければなりません。耐用年数は約20年が目安といわれています。

 

木質系サイディングは、自然の木を外壁に使用できるように加工した壁材です。自然の木を使用することで、温かみや美しさが増しますが、耐火性や防水性には課題が残ります。

 

費用対効果でもほかの素材のほうが使いやすいので、木の家にこだわる人が選ぶ建材といえます。なお自然の木材を使っているため、劣化や変色しやすいという難点があり、頻繁にメンテナンスをすることが大切です。

 

その一方で、木材が持っている温かい雰囲気を醸し出しせるというメリットもあります。木材の色は明るければ明るいほど、自然の温かみが強まり、色が暗ければ暗いほど木材の持つ重厚感が強くなります。

 

外壁のリフォーム金額を安く抑えるには

リフォームでかかる金額を知ったあとは、値段を安く抑えるにはどうするかも考えると良いでしょう。

 

普段からメンテナンスを行う

外壁リフォームで費用を安く抑えるためには、毎日意識してメンテナンスに取り組む必要があります。3年から5年ごとに外壁のチェックをして、窓枠回りや、外壁材のつなぎ目など、雨水が入りやすい箇所を点検しましょう。

 

また壁にひび割れが起きていないかもチェックして、必要な場合には補修作業を検討するのがおすすめです。

 

複数のリフォーム業者に見積もりをとって検討する

外壁リフォームを考えるときには、複数の業者から見積もりをとって金額を比べるように心がけましょう。有名な業者が、いつでも適切な金額を提示してくるとは限りません。

 

自分の家のリフォームにはどれくらいの値段がかかるのかを把握し、どのようなメンテナンスが必要なのかを理解するためにも、複数の会社から見積もりをとるようにしましょう。