キッチンは毎日料理を作る場所なので、使いやすさや快適さが求められます。
しかし、今のキッチンを不便に感じており、大きさに満足できない、収納スペースが足りない、シンクとレンジの距離が気になるなど、不満を抱えている人も多いようです。
そのような人には、キッチンのリフォームをおすすめします。リフォームして新しいキッチンを導入すれば、快適さが増します。
この記事では、キッチンのリフォームをするときのポイントや注意点を紹介します。
キッチンのリフォームを考えるきっかけ
キッチンの不満として多いのが、暗いことや狭いことです。
窓がないキッチンでは日光が入らず、マンションのように部屋の内側にキッチンを設置すると一層暗く感じます。戸建て住宅でもキッチンを北向きに設置すると、部屋に入る日光が少なくなり、暗い空間になってしまいます。
また家の間取りによっては、キッチンのスペースが限られている場合もあり、スペースが狭く、2人以上が入って料理ができない造りのキッチンもあります。冷蔵庫のドアを開けるとキッチンへの通路が塞がれてしまう造りの家もあります。
キッチンが狭いと感じるときには、リフォームすることで使いやすく生まれ変わります。
キッチンのリフォームをするときに心がけること
リフォームするときに心がけるポイントは、カウンターの高さと、収納スペース、移動範囲です。
使いやすいキッチンにリフォームするためには、カウンターの高さは重要です。高さが合わないカウンターで作業すると、姿勢が悪くなり、腰痛や肩こりを引き起こします。
またキッチンでは食べ物だけではなく、食器や調味料など、料理で使用するさまざまな用品を保管します。そのため頻繁に使用するものは自分の近くに置き、移動範囲を狭めることが大切です。
新しいキッチンに変えるリフォーム
スライド式の棚を持つキッチンに入れ替えると、収納スペースが増えます。
また料理を作ったり、食器を洗ったりする作業の効率を高めたい人は、シンクや水栓をワンランク上の商品と交換すると良いでしょう。
さらに、清潔な状態を長く維持したい人は、除菌水が出る設備を選ぶこともおすすめです。
キッチンを交換するリフォームにかかる工事の期間は、約2日から4日程度です。
IHや食器洗い機を取り付けられるかどうかは、前もってリフォーム会社にチェックしてもらう必要があります。
また、キッチンの壁のデザインにこだわりたいときには、クロスやタイルの内装工事も同時に行うと良いでしょう。
内装とキッチンを同時にリフォームする
キッチン設備と同時に、周りの内装もリフォームすれば、キッチン全体を思った通りのデザインに仕上げられます。
キッチン設備と内装の色を合わせることで、部屋全体が生まれ変わり使いやすくなります。
最新のキッチン設備を導入すれば、ストレスを軽減できます。リフォームにかかる時間は約2日から6日程度です。キッチン設備を入れ替えるだけのリフォームよりも、工期は長くなります。
またダイニングのクロスまで張り替えるときには、工事期間中生活に多少の不具合が出ることでしょう。
キッチンの位置を変えるリフォーム
壁付け式のキッチンから対面式のキッチンへ変えるなど、レイアウトを変えることで、動く範囲も変わるので、家事の効率が上がります。
また対面式のキッチンにすれば、子どもの様子を見ながら料理を作ることができ、部屋の中央にキッチンを設置すれば、友人と一緒に料理を作るなど楽しい暮らしに変わります。リフォームの期間は、5日以上で、工期が長いので、工事中は生活で不便に感じることが多いかもしれません。
またマンションであれば、管理会社の規約があるので、キッチンのレイアウトを変えることは難しい場合があります。リフォームをする前に確認しておくと良いでしょう。
I型キッチンのリフォームについて
I型キッチンは壁に取り付ける形で設置し、料理をするときは壁に向かって作業することになります。目の前に家族がいる対面式のキッチンとはまったく違います。
昭和から平成初期までは、多くの建設会社がI型キッチンを採用していたので、既存のキッチンはI型キッチンという家庭も多いことでしょう。
I型キッチンのメリット
I型キッチンは小さいスペースで済むので、他の部分を有効的に活用できます。
通常I型キッチンは、壁に固定するので、キッチンが占める部分は小さくなります。そのため、リビングのスペースが広くなるので、狭い場所には打ってつけのキッチンです。そして料理を作るときにも、I型キッチンであれば、1列で横に動けるので、効率的な動きが取りやすいです。
1人で料理を作るときには、動く範囲が広いと疲れますが、I型キッチンは小さめに設計されているので、効率よく動けるというメリットがあります。
I型キッチンはキッチンのなかで最も主流なので、値段も安い部類に入ります。
ほかのタイプのキッチンは、リフォームをするときに、配管の位置などで気を使わなければならず、費用もかかりがちですが、I型キッチンは古くから使われているので、リフォームのコストを抑えられます。
I型キッチンのデメリット
I型キッチンにもデメリットがあり、シンクやコンロなどが横1列に並ぶため、1列の長さが長すぎると無駄な動きをしやすいという難点があります。種類によっては3メートルもあるI型キッチンも存在するので、それを1人で使用すると、反復横跳びをするように作業中に右往左往することになります。
また、2人以上で料理を作るときに、I型キッチンは向きません。複数人が横一列に並んで料理を作るのは、効率を考えれば余り良いとは言えず、無駄が生まれやすいです。そのため、2人以上での作業を考えているならば、I型キッチン以外のタイプを導入する方が良いでしょう。
I型キッチンにはコミュニケーションが取りにくいというデメリットもあります。
料理を作る人は壁に向かって作業するので、小さな子どもの様子を見るときには、途中で振り返らなければなりません。テレビを見ながら料理することもできないので、キッチンを使う人は疎外感を感じ、孤独になりやすいという問題があります。
またリビングから見えやすいこともデメリットになり、お客さんからキッチンが丸見えの状況を嫌がる人も多いようです。